着物は、スリーシーズン+夏+盛夏で区分されているものらしく、それは着物用語は『袷+単+夏物』という区分になるようです。季節のかわりにあわせて、襦袢も袷のためのものから、絽(織り方の名前)のものに変えるのは予想の範囲内でした。がしかし、わりと値段をくう帯、小物では半襟・帯揚げ・帯〆も変えるとは予想していませんでした。ちょっと考えればすぐ気がつくはずなんですけどね、帯や帯揚げが涼し気なものにかえたほうがいいってことに・・・。もちろん其の前に、着物だって涼し気なものにしなくっちゃいけない。
先日、日本橋三越で単を誂えてもらいました。びっくりするくらい安い紬の反物代+押し立て代がかかりましたが、自分専用サイズというのが気持ちいいじゃありませんか。
自分の頭の中では、鰹縞だとばっかり思ってましたが、実際は明るいグレーの面積が多い、夏にむけてぴったりのすっきりした色合いのものでした。シャリシャリの手触りも気持ちよい。
さて、鰹縞というのはこういう柄。鰹の背中みたいに青々とした柄。鰺縞とか、鯖縞といったんじゃ、どうもしっくりこないのでしょう。全然関係ありませんが、鮫小紋という柄も存在してまして、こちらはお茶やお花のお稽古に使われております。他に魚の名前がついた着物用語はあるかもしれませんね。
この幅は、細かいものから、ひとつの色が15センチくらいになるものまで様々なサイズがあるのですが、グラデーションの幅はすべて均一に並んでいます。実際にきてみると、ちょいといなせなお姐さんに早変わり。こっちは木綿なので、単仕立てでも、秋・春に着ても問題ないんだそうです。
さて、単の着物は他にもいくつかありますが、これにあわせる帯。今回は、居内商店さんで注文したツバメの帯。あぁた新品の名古屋が10000円で買えるんなら安いもんですよ。
伊勢丹の呉服売場の中にある「ながもち屋さん」でも紗の帯を見つけたのですが、それは盛夏でないと着られないということなので今回はここでは紹介しません。
目黒の「たんす屋」さんでは、唐子のかわいい絽の黒帯(有段者?)を見つけました。これも眼がうつろでおかしい。柄も涼し気。「風が吹いたら桶屋が儲かるっていうけどほんとかなー」「そんなの先人のフカシじゃん」「やーい、エンガチョ」としゃべっているようです。
帯揚と絽の長襦袢はオンラインショップで購入。本格的にやるのなら、麻の足袋をはくとなおよいかと思いますが、それらはまた順々に。
思い描いたことをなにか書こうと思ったのですが、どうもうまくまとまらないので、買物履歴5月後半分といった感じになってしまいました。どうもノリが悪い一日だ。
2003.5.29
ごふくの日
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