いろいろ溜め込んでいく場所。
07.27
博多帯を買おうと思いまして。
「夏大島に博多帯? もったいない!」と言われるんですけどね。
夏大島に、赤い博多帯に、赤い下駄履いたら、かわいいと思うんですけど!!!!!! どうかしらっ!! フンフンフンと鼻の穴ふくらまして実際に着物屋さんに夏大島を持ち込み、博多帯をあわせてみました。
あわねぇ。とてもあわねぇ。超・あわねぇ。
なんというのかしら、こんな感じ。
「だからわたしは言ったんですよ。
あんな嫁をもらったら高島家の名に傷がつくって。
敏行だってそうですよ。どこであんなのにひっかかったのかしら。
あなたっ、なんとか言ってやってくださいよ、あの泥棒猫に。」
博多帯をここまで悪し様に罵る必要はまったくないのですが、まぁなんとなく、互いが相応しくないというのだけはよくわかりました。格という言葉を、まざまざと感じた瞬間。おそらく、赤い下駄も実際にあわせてみたら、どっか違って見えたのかもしれませんね。
呉服屋の言う「あ、かわいいんじゃないですかー?」という台詞は、あんまりアテになりませんなぁ。やっぱり売れればそれでいいのかしらねぇ。先に、博多帯の内金を入れていたのですが、結局別の絽の帯を買って、その場はおさめてまいりました。
わたしはあまりセンスがないので、エキセントリックな着こなしは多分しないと思います。服飾のセンス、本当にゼロなんすよ。なので、柄の半襟や、撫松庵さんの着物は、多分、似合わないと思うし、着こなせないと思うわ。そんなわたしが、夏大島に博多帯というのは、買ったあとで相当後悔したのではないかと、部屋に帰って絽の帯を眺めながらそう思いました。
それなりの格同士で無難に着こなすのも、ひとつのキモノミチだと思います。
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