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「ちどり」という着物屋さんを始めました。

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与那国紀行4
ハレの着物、ケのお顔

タイトル

これらがあたくしが現在使っている髪留めのすべてです。
向かって左から御紹介いたします。
アクリル簪の使い方

左のシルバー簪:松屋銀座にて04年03月購入。3500円ほど。
塗り箸ニ本で髪をまとめちゃう人がいるようですが、そんなことができるんかいな、とこの簪で店頭で試してみたら実際できちゃったので、あら、それならご購入しよっかな、と買った一本。今、はたと気がついたのですが、簪の単位は「本」でよろしいのでしょうか? このスクリュー状の部分がまとめた髪の中に深く食い込み、非常にいいのですが、まだキモノ着用時にはつけていません。洋服時につけて、要所要所でカッとはずしては愛のスパイスとして使っています、嘘です。

左から二本目、赤いとんぼ玉の簪:松屋銀座にて04年04月購入。2700円。
とんぼ玉が一体なんだか知らずにおりましたわたくし、松屋きもの市の売場で、とんぼ玉を並べたお店があり、そこでそのかわいらしさにココロを打たれて購入。とんぼ玉とは、色紋様のついた穴のあいたガラス玉のこと。かんざし、帯留め、根付けに大活躍。この簪は、上の部分がネジになっていて、とんぼ玉を取り替えることができるのです。これ一本で髪はなんとかまとまりますが、やはり、なにかで別のものでまとめてから補助的に使うのが正しい使い方のようです。頭にぐすっと珊瑚玉、いつかこの夢が叶うといいなー。

ワイヤーぐりぐり髪留め :新宿伊勢丹にて02年10月頃購入。4500円とか?
洋服時にも活躍。簪自体に重量があるため、髪を完全に乾かした状態で、スタイリング剤併用で使うことが多いです。渋めのキモノ着用時に、髪留めの存在感を消したいときに使っております。

一番右の辛子色の髪留め:池袋東武にて03年05月頃購入、2000円。
この辛子色の簪が一番活躍しております。これを買ったときのことが、昨日のことのように思いだされます。思いだしてもよかですか?
その日、私は、知り合いの落語家さんの独演会があるってんで、池袋まで丸の内線を乗り継いでいったのですよ。その日の夕方はちょっと蒸し暑く、開演は午後7時、地下鉄の中は帰宅途中のサラリーマンや学生でぎっちぎち。キモノがよごれないか冷や冷やしながら電車の中で体をかたくしていたのですが、地下鉄の窓ガラスにうつった自分の姿にぎゃふん! ちっちりめんのお上品なキモノを着ているのにっ、かっ髪をまとめてきていないっ、いないっ! あぁ、髪留めがなかったかしらと鞄の中を探ってみるもののなにも手応え無し! 独演会会場は池袋、池袋といえば東に西武・西に東武、開演直前に買ったるか、と茗荷谷あたりで決心し、池袋に到着したら東武めがけて走り出す、こけつまろびつ辿り着いたアクセサリー売場、ずらっと並んだ数々の髪留め。キモノに似合うものは、上のタイプのもので5色ほどある。あぁ、どうしましょう、この色の中から一色選ばなくッちゃ、すぐ選ばなくッちゃ、見下ろしたその日の帯は辛子色。あ、なーんだ、この色にすればいいんだわ、と購入、その場で着用、そして会場へ。
今思うと、辛子色の髪留めにしてほんとによかった。わたしのキモノまわりは、辛子色の帯揚げ、辛子色の鼻緒の下駄、辛子色の巾着がついた竹カゴが登場することが多いので、この簪の色がとてもすんなりと色があうのです。数少ない「誉めたくなる衝動買い」の一つです。

遣い心地からいえば、この髪留めが一番しっくりきます。長さも十分あるし、頭の丸みにあわせてカーブもついているので、一日つけていてもあまりぐらぐらと崩れてきません。ちょっと髪を湿らした状態にしておき、髪をぐりぐりっとまとめ、下から髪留めを差し込み、上にいったらひっくり返す、これで留まっちゃいます。他には、流れた髪のほつれを留めるためのアメリカンヘアピンを二〜三本使うだけです。
洋服でも使えるワイヤーぐりぐり簪もオススメです。伊勢丹の髪留め売場の店員さんはとても親切な方が多いですし。

2004.05.07

※アクリル簪が一番使いやすくて、ピン要らずです。使い方がわからないというメールをいただきましたので、図をつけました。しかし、これは私が一番やりやすい方法なので、これが全てではないと思いますし、もっと美しいまとめ方もあると思います。

KIMONO MICHI −キモノミチ−着物道−きものみち−2003-2005