問題は、どうやら着付けらしい、ということは薄々わかっておりましたが、先日、人形町の古着屋さんでのできごと。 そこにいらっしゃった店員さんは、お直しおばさん。みっちりお直ししてくださいました。
江戸は日本橋人形町で生まれ育ったキップのよいお姐さんといえば、聞こえはいいが、思ったことはなにも考えず即座に口にしないと気が済まないタチらしく、同じことをいうのでも伊勢丹の店員だったら客商売だからとぐっとこらえてまだ耳障りのよい言葉になおすところを、彼女はまー直球がんがん投げてくだすって、それがまた、痛いところにガツンガツンとデッドボールとなるわけですよ。あたたた、私にできることは、満身創痍の涙目でお店を出ることくらいでした。
わかりました、わかりましたともー、ちくしょう、これからは補正してやるーっ!
彼女の台詞一覧。
「こんな姿勢が悪くちゃキモノが可哀想だ」
「ねぇ、ここまで来るのに、恥ずかしくなかったの?」
「なんでそんな地味な帯締めにするのよ、おばあさんにでもなるつもり? 粋だとでも思ってんの?」
「胸が立派なのはわかるけど、別にサラシ巻けばどうにかなるでしょ? なんで巻かないのよ? あんたのまわりは誰も教えてくれないの?」
「あんたねぇ、キモノ着てりゃぁいいってもんじゃないのよ?」
そんなにひどかったのかしら。。。相当へこみましたよ。
以前も全然似合わない、私が着たいと思わないかわいい柄の小紋を、丈があうからという理由だけでしつこく勧められて閉口したことがあったのだが、もうっ、もぅっ、二度といかないもん。二度とー!! うわーん。
きちんと教えてくれる人は確かに少ないかもしれませんが、ここまで言うことはないじゃないか。ぐすんぐすん。ここにこうやって書いたからといって、ちぃとも溜飲がさがりません!
帰りしな、それでもやっぱり、ウェスト回りの補正と、胸だけはどうにかしたほうがいいのかしら、こういうのを買うべきなのかしら、と少し考えてしまいました。ああいうおばさんたちは、平成のキモノ世代にとって善なのでしょうか、悪なのでしょうか?
あぁ、あたいのキモノ姿の明日はどっちだ?
2004.06.12
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