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「ちどり」という着物屋さんを始めました。

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与那国紀行4
ハレの着物、ケのお顔

タイトル

八月になった途端、「暑い毎日が続いていますね」という声もなんだか空々しく感じられるようになりました。7月20日のあの気温40度の夜は一体なんだったんでやんしょう。そしてこの夜風の涼しさは・・・・寂しい・・浴衣が似合わなくなる夜がやってきて、ちょっと寂しい・・・・。

さて、7月と8月、夜にお出かけ(つまり、仕事以外で、部屋から一歩外に出ることすべてのイベント)するときは、ほとんど浴衣に着替えている私です。浴衣を着るときは、上の下着ははずすことにしました。そのかわり、きゅっとしたスポーティーなキャミソールを着るようにしております。それでも胸が帯の上にちょっとはみ出てぽよんとしているのですが、胸の影が出るほどボリュームがあるわけでもなし、まぁこれでいいのではないかと。竺仙の奥州小紋だろうが、綿絽だろうが、普通の綿のものだろうが、だいたいこれ。襦袢を着るようなちゃんとした着物のときも、下はまずはこれ。汗もぐっすりと吸ってくれるし、なにしろ気楽にざぶざぶ洗えるものだということがありがたい。綿絽の浴衣の下に白い浴衣用の下着が透けて見えるのは、本当に大人の女らしくてセクシーだと私は思うのですが、一度やったら今までかいたことのない種類の汗をかいたのでニ度目は当分なさそう。白洋舎などの大手チェーン系クリーニング屋さんで1800円程度で浴衣を洗えると思うと、どうも扱いが気楽になってしまう。買われて箪笥の中で眠ってるよりは、ざくざく着てもらったほうが浴衣も嬉しいに違いないでしょうから、これでよしとしましょう。

さて、その浴衣ですが、「衿をつけていない和服の状態で果たしてどこまでいけるものか」とはたと考えてみました。つまり、下に襦袢を着ない状態で、ということす。お友だちにきいたところ、「日中、衿のない状態で電車には乗れない」とのこと。なるほど、確かに。基本的に、浴衣は徒歩圏内か、タクシーで移動できる範囲が相応しいのかもしれませんね。昼日中にきるには、ちょっとカジュアルすぎるのかもしれません。
では、半幅帯でどこまでいけるのか、と質問すると、「あぁ、それは全然平気」。ふむぅ・・・・。私は、一時期、半幅帯で電車に乗れないと思っていたのですが、実際に電車の中で半幅帯の人を見かけないわけではないので、これもアリなのかな、と。ただ、やはり、半幅ユーザーは若い方が多いみたいですね。

絵

一度、浅草で貝の口に帯締めをしている年配の女性を見かけましたが、身のこなしからいって、なにかその道の方だとすぐわかりました。あぁいうしゃっきりした姿勢の鳥よりになりたいもんです。

あぁ、身のこなしで思いだしましたが、ヤングなギャルちゃんたちがぴよぴよした浴衣を着る姿を見るたびに思うことがあります。

「お嬢ちゃん、どうして袖をまくって、ショルダーバッグを肩に担ぐのよ!」

悪いけど嬢ちゃんたち、その時点でギャバクラのミニスカ浴衣祭り状態よ。あれはみっともないなぁ。ボーイフレンドたちは誰も不思議に思わないのかしら? あたいが母親だったら、「和服のときは荷物を減らせ! 途中で洋服に着替えようと思うな! 家まで根性だして浴衣姿で帰ってこい!」と教育しますわね。
もっと衿を抜け、臑を出すような短い丈で浴衣を着るとまるで天才バカボンの息子のようだ、殿方も彼女の家で着替えるのはいいとしてその洋服を持って歩くな、浴衣に革のショルダーバッグってどうよ、あぁ、頼むからもっと小さい荷物でスマートに歩いておくれ、などといろいろつっこみながら祭りの夜は歩いてますが、まず、ショルダーバッグを担ぐのだけはやめたほうがいい。えぇ、あたくし、断言いたします、あれだけはやめたほうがいい。


2004.08.09
KIMONO MICHI −キモノミチ−着物道−きものみち−2003-2005