着物を自分でなんとか(今でも怪しいが)着られるようになったころの話。
一回着ると脱ぎたくなくなるのが着物。春先は、着心地も丁度よく、外を歩いてもたのし、部屋の中にいても楽し、体温調整も具合がいい。姿勢もしゃんとのびることだし、あぁっ、これが木造の数寄屋づくりのお屋敷だったら最高なんですが、都内の鉄筋コンクリートなワンルーム(今はスタジオタイプっていうんですってねー、ププ)。畳の部屋に住みたい、、新しい畳の部屋に。そして庭には柴犬が。
が、それはさておき。
着物でパソコンに向かうことがありますが、着物の袖が邪魔、本当に邪魔。ではそういうときはどうするかというと、じゃじゃじゃーん、襷をかけるわけです。
襷という文字を目にすると、漢字の成り立ちって合理的だと思いますわ。
が、それはさておき。
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赤い紬 |
襷のかけかたなんてわからないから、「袖が邪魔にならない形ならなんでもよい」ということになる。なにも考えずに、腰ヒモをぐるっとまわして、袖がばさばさしないよう止めてしまえばよかろうと、やってみたのが右の絵。
全然間違ってました。
正しくは、こちらのページで紹介されているような手順を踏むわけです。前から見た図はおそらく近いものと思われます。が、しかし、右の絵では、腰ヒモが背中でくるりとまわっているだけです。本来は、襷が八の字になっていなきゃいけないんですよ。なんつーの、ガーターベルトの下に下の下着をつけてるような間違いをおかしてたわけですよ。きゃー恥ずかしい!
着物屋さんで働いてるお嬢さんに聞いてみましたが、襷がけの襷は、腰ひもでもなんでもいいんだそうです。たまに呉服売場で柄のついたかわいい腰ひもが売られてますが、ああいうのをしたらかわいいですよね。柄のない腰ひもだと、生々しすぎるかもしれませんな。
恥ずかしいといえば、青年漫画や少年漫画を読んでて、着物を着た女性の描き方が「超なっちゃねぇ!」絵をたくさん見かけます。なっちゃねぇというか、それはどこの国の民族衣装ですか?ととっちめたくなるような。
着物ってのは、とくに男性漫画家は、一回脱がしたり、着てるところを間近でみないと描けないものかもしれませんね。安達哲さんの『バカ姉弟』の中で描かれていた着物姿はよかったです。そのような経験はなくとも、上條淳士さんとか山本英夫さんとかは、自分のプライドにかけて「なんぴとたりともツッコミはいれさせねぇ」と描き切ると思います。あと経験値だけで描ききっちゃいそうなのが弘兼さんと江川さん。
こういう初心者にありがちな間違いや勘違い(あと、私の場合は思い込み)なども恥ずかしがることなく、掲載していきたいと思います。きゃー恥ずかしい。
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