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「ちどり」という着物屋さんを始めました。

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和装の下着再び
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奄美紀行5 最終章
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八丈紀行5 観光編
琉球泥酔布紀行
与那国紀行1 南へ
与那国紀行2 西へ
与那国紀行3 島の
与那国紀行4
ハレの着物、ケのお顔

タイトル

紳士の極北

先日。

わたしのお客さま(カタカナで書くとクライアント様々)が神保町にいらっしゃいます。神保町とは、半蔵門線、都営新宿線/三田線が交差する交通至便な場所。半蔵門線とは、渋谷と水天宮前を結ぶ路線、そう、三越前という駅がある路線。

というわけで、ある日、打ち合わせ帰りにふらっと日本橋三越に寄ってみた。そして恐れ多くも、三越でいっちょ仕立ててみたーい!とむらむらとした思いが頭をもたげてきて、ちょうど涼し気な紬が安くなっていたので、「えぇっい、これでいっちょう単衣の着物を誂えてくださいなっ!」と、青い反物握りしめ、お会計カウンターに走ってゆきました。あぁ。

日本橋三越、そこは呉服の祭典が毎日行なわれている不思議な場所。やすいものからたかーいもの、あんまり高くってしゃっくりがでちゃいそうなお値段のものまで。撫松庵のような着物はあまりおいてなく、呉服と言えばこれでしょう!という正統派のもので埋め尽くされている殿堂。
百貨店の呉服売場は気楽でいい。ほんとうに気楽でいいさね。なんでもちろちろと好きなだけ見られるし、品揃えがすばらしい、着物の趣味などという概念はなく、お嬢様、若奥様、奥様、大奥様のための華やかなものら、趣味で着ている人のためのものまでばっちり揃っている。さらに明朗会計。ついでにいえば百貨店のカードを持っていれば、正規のお値段のものなら割引がきく。いいじゃないですか。

仕立て代

25,000
湯のし 3,000
裏襟 3,000
背伏(実費) 350
合計 31,350

さて、その三越さんのお仕立ては右の通り。今回は単衣なので裏はないし、仕立て代もちょっと安くなっているのかもしれません。こちらのページとあわせてご覧ください。

会計場で担当してくださった男性は、着物を着た年輩の方。襦袢をちらっと見せてくれて、「かっこいいでしょ!」とにっこりと。あぁ、三越に紳士が。。年配の男性で、着物を着た人なんて、大沢おやびんくらいしか知らないから、ドキがムネムネですよ、こまりましたよ。

仕立てあがるのは5月の終わりか6月のはじめの予定。ちょうどいい時期にできあがりますね。

2003.5.15

 

KIMONO MICHI −キモノミチ−着物道−きものみち−2003-2005