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「ちどり」という着物屋さんを始めました。

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ハレの着物、ケのお顔

ハレの着物、ケのお顔

先日、友人の結婚式に明治神宮まで行ってきました。

彼女の結婚式が決まったとき、同世代の共通の友人と合計3人で「何着てくー?」「あなたはキモノでしょう?」「そうねぇ。洋服もいいけど、明治神宮だっていうんなら着物で行きたいところだねぇ」「じゃぁ、私も着物にするよ」「私もー」と着物で行くことに決まりました。持ってる訪問着で行こうと思ったのだけど、私が持っているものはどちらも個性的な紫色の訪問着で、たまにはティピカルなものも着てみたいな、と思っていたところ、うっかり足を運んだ京都のだいやすさんで、素敵に上品なアラベスクの地紋も光沢美しく這い回る、松葉色から若草色へのグラデーションも美しい附け下げを見つけてしまい、あぁ、これだったら「あんまり出番がないだろうけど、こういうのも一本買っておけとゑり華の社長がいうからなー」と渋々と買った唐織の帯がぴったり似合うことでしょうと、うっかりお買い上げ。ついでに藍の総絣の綿薩摩を買い、私の着物欲のあらかたは解決することに成功したのではないかと思います。綿薩摩を握り締めた私に向かって、だいやすさんの店員さんが「えぇー、それ買っちゃうんですかー?」という顔をしていたのが大変印象的でした。
おっと話がそれました。そういうわけで、その緑の附け下げに、唐織の帯を締めて、結婚式に行ったわけです。自分で着物を着て、その足で美容院に行き、髪をアップにしてもらい、着物屋さんできちんと着付けしてもらい、明治神宮へ。友人たちと合流し、新緑の美しい明治神宮で、友達のすばらしい門出を祝ったわけです。

えぇ、ここまで読んでなにか抜けているなーと思った方がいらっしゃると思いますが、そうなんです、化粧は自分でちゃちゃっと済ませてしまったのですが、これが今回の大失敗。
着物が美しくゴージャスで、髪もバリバリ戦闘態勢なのに、いつもの自然な薄化粧!!! 友人たちは着付け+メイク+ヘアのサービスを受けてきた姿で、着姿も美しかったけれど、着物に負けない華やかな化粧がよく似合っていた。同じメークを洋服姿に合わせたら、かなり濃い化粧だと感じるだろうけど、着物の場合はぜんぜんそんなふうに感じない。結い上げた髪型のボリュームと着物のゴージャスさを考えれば、そのくらい化粧するのは着物に対する礼儀であろうと思えるくらい。翻って私は、一番着物になじんでいるであろう私は、ゴージャス着物にナチュラルメイク。このアンバランスさよ。ハレの髪型とハレの着物にはさまれたケの化粧顔。附け下げ・訪問着を着るのだったら、着物に負けないメークも必要なんだな、と強く思いました。特に結婚式という席だったら、それくらいしたほうがいいようです。

あぁー、惜しかったなー。着物が品よく美しかっただけに、あと一歩だったわ! 
次回、そういう機会があるときはもっとめっちりと化粧をしたいと思います。うむ。

2006.05.13

KIMONO MICHI −キモノミチ−着物道−きものみち−2003-2005