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日本のカタチが! |
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ホテルのビーチ |
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鶏飯 |
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奄美パーク全景 |
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田中一村の絵 |
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午前7時30分 |
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龍郷柄 |
ワタクシ、この1月で誕生日を迎えまして、やはり1月に誕生日を迎えたお友達マダムと二泊三日で奄美大島に行って参りました。奄美大島はよか島でしたことよ。旅行自体も楽しかったので、「その1」「その2」は奄美大島の旅行記として旅程と観光について、「その3」は大島紬についてご紹介したいと思います。
羽田と奄美大島を結ぶ直行便は、朝9時に羽田を出て夜7時に奄美を出ます。二泊三日の旅程を組めば、まるまる3日遊べることができます。こんな素晴らしいダイヤを組まれている南の島はあんまりないような気がします。
快晴の土曜の朝、羽田空港に集合し、新幹線の車両のようにちっちゃくて、健気な飛行機で旅立ちました(MD−81)。久しぶりに窓の近くに座れて、空は快晴、富士山も南アルプスも中央アルプスも美しく窓から確認でき、ちょっと興奮。冬の空って綺麗だわ!
2時間10分後、奄美の上空にさしかかり、目に入るのは美しい青い海。うぅーん、前回の久米島ツアーの天気がさんざんだったものだから、この海の風景だけでわたしゃもうノックアウト! うぅーん、南の島に来たんだわぁ、私。
到着後、ホテルにチェックインし、ホテルで鶏飯(けいはん)を食べる。鶏飯とは奄美の郷土料理で、鶏肉、錦糸玉子、しいたけ、パパイヤの漬物、タンカン(柑橘類)の千皮などの具を熱いご飯の上にのせ、地鶏のスープをたっぷりとかけて食べるものです。見慣れぬ人間には、ちらし寿司の鶏スープがけのような風情で、私がいただいたものはゆずの皮が入っていて、鶏スープの中にさわやかな香が混じり、なかなか飽きのこない食べ物でごわした。
このホテルばしゃ山村は、丁度よいサイズにこぢんまりとした、のんびりリゾートホテル。このホテルに泊まる場合は、二人でもトリプルの部屋にするといいですよ。オーシャンビューなのです。海を枕に寝ることができるのです。部屋から朝日と夕日を眺めることができるのです。部屋のユニットバスは、大五郎が乗る乳母車のように小さいのでびっくりしたのですが、ちゃんと大浴場がありほっとしました。
食後、早速大島紬村へ。ここは、大島紬の作り方を紹介しつつ、展示を見終わった人には実際に大島紬を買ってもらいまひょということをやっているところです。なかなか見ごたえがありましたことよ。お庭が立派で、一周するだけで奄美の自然を堪能することができます。またその展示場には見たこともない種類の大島紬が百何本もあり、もぅどこから見たらいいかわからないくらい。ま、でも旅の初日ということもあってここでは特別なにも買わず。
続いて、奄美パークへ。旧空港跡地に出来た奄美の税金を無駄に、豪勢に、ふんだんに使ったと思われる施設。ここに併設されている田中一村美術館がお目当て。
信じられないくらい、自らに厳しい人生を課してきた画家のその作品を見て、ちょっと体が動かなくなる。田中一村は明治の終わりに栃木で生まれ、子供時代から大人びた画風で天才と呼ばれる。青年期は南画を描くが、23歳のとき、南画と訣別する。三十代は千葉で農夫のようとして暮らし、その中で暮らしの風景や自然を描いた。その頃から南へ南へと移動しスケッチ旅行をかさね、ついに五十歳のとき奄美大島へ移住することになる。奄美では、染色工として数年働き、そこで蓄えたわずかなお金で絵描きにだけ専念する時間を2年作り、それに没頭する。そんな彼は、奄美の小さな借家で、誰にも看取られず心不全で急死する。なんて人生!
その狂気も含めてか、彼は日本のゴーギャンと呼ばれているそうです。生前の写真は多く残っていないようなのですが、どちらもとてもとても男前で、その瞳に宿る力にめろめろっと・・・。
一目でファンになってしまったのはいいのですが、送る宛てのない一村絵葉書などを大量に買い込んでしまい、旅から帰ってきた今少し面映いくらい。しかし、ここはオススメです。
夜はホテルで黒糖焼酎をご馳走になりながらイセエビの鍋。イセエビさん、出汁にするしかない、食べにくい形状の生き物でごわした。おろろん。
二日目は、タクシーを呼んで半日貸切。時間4000円前後なので、二人人間がいればまぁこれもありかな、というお値段。なにしろ奄美大島は広いのです。空港からホテルまで車で10分とあり気楽に構えていたら、「えっ、こんなに走るの?」という距離。空港から名瀬市内までは33km、車で1時間(タクシーで7000円)、バスは70分(確か1000円とか)。名瀬市内からダイビングスポットのある瀬戸内町まではさらに44km、車で1時間強、バスも走っているけれどどこかで乗り継ぐ必要がございます。さすが、佐渡の次に大きな島というだけあって、島を一周するのにたっぷり時間がかかるみたいです。免許はあるけど運転した記憶がない私がレンタカーを借りるということもできなくはなかったのかもしれませんが、そんなことをしてマダムの旦那を路頭に迷わすわけにはいかないすから、ここはおとなしくタクシーをチャーター。ららら。
その2へ続く!
2005.1.25
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